府中緊急派遣村

突然の解雇、退職強要、名ばかり管理職、サービス残業、生活保護申請、生活相談など、お気軽にご相談ください。住所、連絡先等はhttps://fuchuhakenmura.hatenablog.com/entry/10931955

2013年末相談会&炊出し開会宣言

府中緊急派遣村 2013年末相談会&炊出し   開会宣言   

 2008年末の比谷派遣村から早くも5年がたちました。派遣労働に象徴される不安定で劣悪な労働環境、そして貧困問題はどのように変わったのでしょうか。より一層悪くなったと言わざるを得ません。若年層のワーキングプア、正社員の追い出し部屋にブラック企業、年金では暮らせないお年寄りなど、生活と労働の環境は悪化する一方です。 その上に、生活保護法が改悪され、労働者派遣法の改悪が安倍政権によって来春には強行されようとしています。 さらに、消費増税、福島の人びとを見捨てるかのような政策と原発再稼働、沖縄辺野古への基地拡大、どこを見ても最も困っている人びとに光りが当たらない世の中になっています。
 今こそ、「派遣村」を人びとが必要としていると実感するのですが、5年前の日比谷派遣村の結集軸は既にありません。日本社会は、秘密保護法の強行採決に見られるように個人か国家か、人権か国権か、国際連帯か愛国排外か、平和か戦争かという岐路にあります。私たちは、迷わず前者の道を進みたいと願っています。そのためには、徹底的に困っている人々と歩むことです。
 私たちは、その派遣村を地域で日常化することを目指して2009年2月に立ち上げました。敷居の低い同じ目線の相談を心がけ、生活と労働の両輪に乗り、懸命に問題解決に走り回ってきました。初期のメンバーも5年分年を取り疲れてきています。しかし、一緒に解決を目指し努力した相談当事者の皆さんが、新たなメンバーになり、支えとなっています。今日のテントも机も椅子もみんな、みんなが用意しました。炊き出しの美味しいめしもみんなが作りました。みんなに答えるように、1人の行政書士、2人の看護師、5人の弁護士の皆さんが手弁当で相談を待ち受けてくださいます。
 報道も読売、毎日、東京新聞が報道してくださり、相談も手伝い希望も相次いでいます。年の瀬が、「アベノミクス」や「輪」や「オリンピック」で浮かれている今、私たちは府中派遣村年末困り事相談会を開きます。 問題の解決に向けて、一緒に努力しましょう。
2013.12.22 府中緊急派遣村 松野哲二