府中緊急派遣村

突然の解雇、退職強要、名ばかり管理職、サービス残業、生活保護申請、生活相談など、お気軽にご相談ください。住所、連絡先等はhttps://fuchuhakenmura.hatenablog.com/entry/10931955

3.2学習会&討論会報告

「語ろう!野宿者支援、生活保護、実態と問題点、
それぞれの悩みと課題」
討論&学習会


 3月2日(金)、午後6時30分から府中グリーンプラザ第5会議室で標記集会が開催されました。日頃、府中緊急派遣村とつながりのある団体と悩みや問題点を出し合うことで問題解決の糸口を探ることなどを目的に、独立行政法人福祉医療機構社会福祉振興事業としてもおこなわれました。

 出席者は、「くにたち・あみてぃ」から稲川恵子さん、「くにたち派遣村」から宮瀧順子さん、「たま・多摩川.com」から小川七積さん、「立川さんきゅうハウス」から吉田和雄さん、府中緊急派遣村からは高見俊司さん、そして年末相談会等でお世話になっている西東京共同法律事務所の太田伸二弁護士にも助言者としてご参加いただきました。

 昨年9月の講演・学習会でも依存症について学びましたが、特にアルコール依存症の方への対応の難しさ、金銭管理にまで立ち入らざるを得ない事例など、具体例をふくめ各団体からいろいろな話が出ました。

 太田弁護士からは生活保護の法的な側面から説明がありました。住民票がなくてもどこででも暮らしたいところで申請を出せる、まず施設ということではない。施設からアパートを認めようとしないなら書面で申請すればよい。就職活動指導についてもその人の健康状態など具体的な状況に即しておこなわれるべきであり、停止や廃止についても口頭、書面、弁明と手続きを踏んでおこなわれなければならず、即廃止ということはない。努力を求めることはよいが一ヶ月以内に職についてくださいと結果を求めることはできない、など実践的な話しもありました。

 高見さんは府中緊急派遣村の現状と課題について、昨年夏から助成を受けて居場所作りが進み一定程度成果を上げているがまだまだ生保受給者との関係が薄い、大変な事例もあるが来てくれる人はまだ状況がわかるが来ない人はどうなっているのか心配ではある、と語りました。このことも踏まえ、府中緊急派遣村では次年度の助成に見回りのための交通費を新たに申請しました。

 日比谷公園の大騒ぎから3年、経済が好転したわけでもないのに派遣村について語られることが少なくなりました。生活保護決定後も生活支援、就労支援は厳しい、というのも現実です。ただ、フードバンク構想も語られました。このつながりを大切にしていきたいものです。

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