2013年年末困り事相談会・集計結果
日時:2013年12月22日(日)、23日(月)、いずれも10:00~15:00
場所:府中公園、中央文化センター、ルミエール府中
■相談件数(人数)
12月22日(日)
生活相談 4件(4名)
労働相談 2件(4名)
合計 6件(8名)
12月23日(月)
生活相談 7件(7名)
労働相談 3件(4名)
合計 10件(11名)
2日間の合計
生活相談 11件(11名)
労働相談 5件(8名)
総合計 16件(19名)
■総論
年末相談会は今年で5回目を迎え、相談件数は2日間で16件(19名)でした。相談には深刻なものも多く、毎年この時期に相談会を開催する意義は大きいと考えます。中でも、生活保護に結びつくと思われる相談が3件、組合として交渉に至る可能性がある相談が2件ありました。
もっとも、件数だけで見るとそれほど多いとは言えません。当日情宣で相談会を知ったり、偶然前を通りかかった人が相談に訪れたりしており、宣伝不足は否めません。川原や路上など、必要としている人に届く宣伝活動が必要であるとの総括も出されています。
年々、相談を受ける我々の側の層が厚くなっていることも特徴の一つです。細々と始まった府中緊急派遣村ですが、国立、狛江、多摩、立川などで活動する団体・個人と交流が広がり、学び合いながら成長してきました。今年も、当日初めて参加した方も含め、多くの人が相談、炊出し、会場設営・撤収、相談会運営に携わりました。
■各論
(1) 生活相談
4年にわたる路上生活の末、派遣村にたどり着いた方から、身近な生活上の悩み相談まで、相談内容は多岐にわたりました。派遣村の相談員、弁護士、行政書士、市議会議員が、内容に応じて対応じました。年末相談会も今年で5回目を迎え、相談を受ける我々の側も顔ぶれが多彩になり、多様な相談に応えられるようになってきたことを感じます。
(2) 労働相談
今回の相談を通じ、日本型雇用慣行が崩れ労働組合の組織率が低下している現在、経営者自身が労働法を知らない、法律を守る意識がない、ということをひしひしと感じました。私たちにできることが限られていますが、一つひとつ経営者を糺し、労働者が安心して働ける職場と社会を作っていきたいと考えています。
(3) 炊出し
今年は、中央文化センターが23日は休館で使えない、という状況で炊き出しを行いました。冬とはいえ、食中毒やノロウイルスに細心の注意を払い、中央文化センターが休館の時はみんなの村を使い、手洗いと屋内調理を徹底しました。
炊出しには、派遣村のメンバーに加え各地から腕自慢が集い、協力して調理・配膳にあたりました。
(4) 準備・その他
21日に会場設営をしましたが、村長が到着した時はほぼ設営が終わっている段階でした。指揮系統がなくても、すでにみんな習熟しており、安全に配慮し声掛けをしながら作業にあたりました。撤収は、23日が中文休館日のため、駐車場に資材を積んでおき、24日の早朝に片づけるというイレギュラーな形でしたが、こちらも問題なく作業を終えることができました。
(5) 情宣・広報
今回は、記者会見・新聞報道に頼る部分が大きく、それなりの成果を上げましたが、やはり不十分でした。府中、立川のハローワーク前でもビラまきをしましたが1回にとどまりました。個々のメンバーが多忙化する中、なかなか理想通りには行きませんが、みんなで分担しながら、必要な人に必要な情報が行くよう改善していきたいと思います。
(6) 府中市の対応
相談会が始まった5年前は、府中市の冷たい態度に(誤解のないよう断わっておきますが、府中市も部局によって対応が異なっています。すべての部局から冷たい対応をされたわけではありません)、開催すること自体に多くの困難がありました。4年がたち、両者の理解が深まった部分もあるように感じます。それでも、府中市への働きかけを諦めてしまった部分(府中市後援依頼など)もあります。今後も粘り強く市への働きかけをしていきたいと思います。