府中緊急派遣村恒例の年末相談会が12月17日（土）～18日（日）（両日とも午前10時～午後5時）に開催され無事終了しました。
今回は、独立行政法人福祉医療機構社会福祉振興助成事業としても実施され、いただいた助成金で食材買い出しの他、おしるこ、お茶など温かい飲み物の提供にも使わせていただきました。
例年、当事業は新聞、テレビなどでも報道されてきましたが、今回は16日に読売新聞、17日に東京新聞の多摩版で報道していただきました。アンケートではインターネットで検索して来た人、派遣村ブログを見てきた人、知り合いの紹介で来た人などが多く、日々相談業務をおこなう拠点として開設した「みんなの村」にもインターネットを見て相談に来た、という人もいてこれもご時世かと思わざるを得ません。
寒さ厳しい折の事業でスタッフ・ボランティア、相談員も大変でしたが、延べ68人が駆けつけました。府中市・国分寺市からの食料支援の他、個人からのカンパ、物資提供などもいただきました。ありがとうございました。
マスコミは派遣切りや越冬に苦しむ路上生活者のことなどを報道しなくなりましたが、決して問題が解決したわけではありません。府中緊急派遣村の年末の一大事業は終了しましたが、「みんなの村」には相談に訪れる人があとを絶ちません。決意を新たにする次第です。
相談会の相談者数は15件。うち、生活相談は9件、労働相談は6件。生活相談の内容は、借金、生活保護を受けたいが受けられるか、など。労働相談は、事業所閉鎖に際しての処遇についてや、介護保険施設でのパワハラ、時間外労働などの内容でした。昨今、介護保険事業所などの福祉の職場からの、貧困ビジネスを思わせる労働相談が目立ちます。
